科学探究科1年生は「探究プログラム」および「Science English Communication 1」授業内において、2学期よりビタミンCについてのミニ課題研究を行っていますが、その研究成果発表会が1月27日と2月3日の両日にかけて本校視聴覚ホールにて行われました。
この研究では、二人一組のペアで「ビタミンCはどのような条件下で減少するか」等について実験や観察を重ね、それらの結果をスライドにまとめました。なお、スライドおよび発表に使用する言語は
すべて英語です。


各ペアとも、ビタミンCは「温度によって減少する」「酸素に触れると減少する」などの仮説を立て、それに基づいた実験の経過や結果などについて述べました。
この日のために実験結果をすべて英語でまとめ、推敲を重ね、読みの練習を行うなどして本番に臨みました。彼らが中学校を卒業してまだ1年足らずのこの時期ですが、初級英語から一気にステップアップして専門的な科学英語の世界に足を踏み入れて活動を行っている様子に、会場に参観に来られた保護者や中学生の皆さんからは驚きと感心の声が多く聞かれました。


質疑応答も全て英語で行われました。一方的に発信するだけでなく、相互に意思疎通を図るコミュニケーション能力を育成することも科学英語の目標の一つです。

また、英語プレゼンテーションや発表原稿の指導を行ってくださったTeaching Assistant(TA)の方々にもご来場いただき、プレゼンテーションに対する質問や評価を行っていただきました。TAの方々は、静岡大学や静岡県立大学の理系分野の研究室に留学しているアジア各国からの学生さんで、この1年間を通じて生徒の指導にあたっていただきました。

まだまだ改善の余地があるとしても、わずかな期間でここまでの発表を成し遂げることが出来たことに、生徒のこの1年間での大きな成長ぶりを見ることが出来ました。また、生徒自身もやりきった様子が窺えました。これを自信として、来年の海外科学研修や、さらにその先の大学などにおける研究活動に繋がっていくことを期待したいと思います。