12月15日(火)に、探究的な学びの一環として環境活動家の露木志奈さんをお招きし、参加希望した生徒に対して「今、世界中で起こっていること」をテーマに講演をいただきました。
1時間の講演では、英語が苦手なのに留学を決意したこと、バリ島のグリーンスクールのこと、先進国のごみを発展途上国が引き取っていること、環境のことを知ってもらうために口紅のワークショップを開発したこと、新薬開発のための動物実験のこと、自分を阻む壁は自分の中にあることなどが次々に語られました。御自身の経験を踏まえたお話はどれも説得力があり、「私はこう思うけど、みんなはどう思う?」という志奈さんの呼びかけに、みんなで頭をぐるぐるさせて考えました。
講演後は質疑応答の時間をいただき、多くの参加者(生徒+教員)から次々に質問が投げかけられました。圧巻だった一番最後のやりとりを、以下に記載します。
生徒
「志奈さんは、将来はどのような職業に就きたいと考えていますか?」
志奈さん
「こういう活動をしていると芯が強い人って思われるけど、実は、わからないことが結構多い。でも、自分の中で『わからない』ということは選択肢のひとつだと決めている。わからない中でも、できることはたくさんある。何をやるかをひとつに決めずに、それを探るということを私はやり続けている。『これを一生やり続ける!』といま断言できる人は、たぶんこの部屋の中にあまりいないと思う。私もそういうmajorityの一人だから、今後やりたいことはよくわからない。でも、唯一わかっていることは、『環境について一生関心を持ち続ける』ということ。それは何となくわかっているから、環境についてもっとたくさんの人に知ってもらうための手段が少しずつ変わっていくと思う。現在は講演会という手段で環境について知ってもらっている。少し前までは、口紅づくりのワークショップで環境について知ってもらっていた。もしかしたら、今後は政治家という形で環境について知ってもらうかもしれないし、あるいは先生という形かもしれない。でも、世の中に手段はいっぱいあるから、その時々の社会情勢にあわせて手段を変えていこうと思う。だから、『こういう職業に就きたい』というのは、あんまりない。自分の仕事は創っていきたいと思っている。今は、仕事を創ることができる。だから、この職業に就きたいというよりは、自分で創っていきたいと思っている。」